ぷりまCaptainの「初心者が初心者に教えるコーナー」
ボートはどうやって動くの?

Q. そもそも、なぜボートは動くのでしょうか?

そこに「海」があるからさ
なーんちやって。バキッ。

ボートは、エンジンを使ってプロペラをまわし、そのプロペラが水をかいて進みます。通常プロペラは3枚羽根(ブレード)で、フネを後ろから見たときに右回りのものが多いです。


©「KAZI」誌


©「KAZI」誌


プロペラが一周すると、図のように「らせん形」を描きます。その進んだ直線距離を「ピッチ(pitch)」といいます。実際は水の中でプロペラが「滑る(スリップ)」するので、プロペラが一回転して進む距離は表示のピッチよりも小さくなります。

フネにどのプロペラが最適か(マッチング)はこの「ピッチ」と「直径(ダイア; diameter)」の組み合わせで 決まります。一般に直径かピッチが大きいプロペラは力(トルク)があります(「かき」が強い)が、その分エンジンに負担をかけやすいです(「重い」プロペラ)。

ピッチが大きいと 小さい(ローピッチ)だと
プロペラのかきが大きい。低回転でトルクが得られる。ハウスボートなどゆっくり確実に進むタイプの艇のはよい。燃費もいい。エンジンには負荷が大きい。

プロペラのかきが弱く、ブンブン廻る感じ。エンジンへの負荷が少ないので慣らし運転に向いている。ガソリン艇では高回転でトルクが出ることから、高速型ボートやスキーボートなどではローピッチプロペラを意図的に使うことがある。

このマッチングはとってもビミョーなので、そのボートにあわせていくつかのプロペラを取り替えながら、試していくのがベストでしょう。

ところでヨットは何で走るのでしょうか。「風」ですよね。ヨットは風の流れを揚力として走るので、風上にも最大45度の角度で走って行けます。ただ無風の時や港への出入り時の細かいハンドリングが要求される時は、ヨットは風で走る(帆走)ではなく、ボートと同じようにエンジンで走る(機走) していることが多いです。ヨットにも小さいエンジンがついているものが多いですね。これ以上のヨットについての詳しいことは、諸先輩方のサイトをご覧くださいね。

で、 「ボートは何で動くのか」ですが、
やはりこれは「わたしたち人間の力」で動かすものだ、と答えたいです。
ボートが朝マリーナを出航して目的地へ向かい、楽しい思い出ととも安全に帰港する、そのすべてのプロセスは、わたしたちクルーの努力と、自然の神様の贈り物の成果だからです。

フネを買うのは簡単です。お金さえあれば誰でも買えます。免許も、まあとれます。でも「安全航海のスキル」は、あなた自身が身につけていくものだからです。免許取得の講習で教わる知識は、あなたが一日海に出て体験するものの何分の一にも満たないものです。自分で考え、自分のボートで、自分の海と向き合った時間だけが、あなたの「ボートを動かす」本当の糧となります。それはとても長い時間かかって身につけられるものです。

ボートが泊まっている場所に通い詰めていると、いつも出航するボートってだいたい決まっていることがわかります。メンテもされていないボートは論外としても、ボートは自分自身が向かって行かなくてはなにもはじまらないシュミです。ひとりでに育ってくれたり、ボートスキルが向上したりはしないんですよね。だから本当に好きになれるかがポイントです。出航させてもらえないボートは、なんだかかわいそうです。

ボートを動かしている、その力は、あなた自身です。キャプテンとしての自覚と責任をもって、素晴らしい海に飛び出して行ってください。


たまには愛艇にきれいな海の水を
吸わせてあげましょう。
元気になるような、気がしますよ


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