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アイコム(ICOM)社の144/430 MHz
アマチュア無線機「IC-2720」は、広帯域受信機能が付いています。これはつまり、アマチュア無線の周波数帯以外も受信できますよということで、その受信範囲はマリンVHFの周波数帯もカバーされていますので「マリンVHF受信機」として使えます(送信はできません)。ただしそれにはちょいとした設定の変更が必要なんです。以下にこのIC-2720でマリンVHFを受信させる設定変更を解説します。
(注)
ここにご紹介する設定変更は方法は違法改造でもなんでもなく合法です。マニュアル見てやればいいだけなんですけどね(笑)。
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マリンVHFを受信できるようになると何が便利なの?
IC-2720はツイン(二つの周波数帯を同時に操作できる)タイプの無線機ですから、片方をアマチュア無線として仲間との交信に使用しつつ、他方ではマリンVHFのCH16を常に傍受する、などの使い方ができます。
上記「ツイン」に対して、二つの周波数帯を(同時ではなく)切り替えて使用する「デュオ」タイプの無線機というのもあります。
メーカー各社でネーミングがややこしい(↓)ので注意してください。
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二つ同時に
操作できる無線機 |
二つを切り替えて
操作する無線機 |
I社
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ツイン、デュアル、 |
デュオ |
K社
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デュアル
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デュアル |
A社
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ツイン、デュアル |
ツイン、デュアル |
YS社
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デュアル |
デュアル |
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受信周波数の「チューニングステップ」設定を変更します。
IC-2720をはじめとして144/430帯FMアマチュア無線機の周波数は20kHzごとのステップで使用されるのが普通です。つまりたとえば、
144.000 MHz の「000」という部分が、
000 -> 020 -> 040 -> 060 -> 080 ->100
という間隔で使われるということです。015とか030なんていう周波数は使用されないってことです。最後のケタ「0」を省略して
144.00 -> .02 -> .04 のように「ポイントぜろに」「ぜろよん」などと呼んだりします。
ところがマリンVHFの周波数の間隔はアマチュア無線とは異なり、156.075 などのように さいごに「5」が付いていることが多いんですね。IC-2720をマリンVHF受信機として活用するためには、周波数ダイヤルの刻む間隔(チューニングステップ)を20KHzから5KHzに変更する必要があります。
受信周波数のステップ設定変更
(マニュアル p.21参照)
※IC-2720は左右ふたつの無線機が同居したツインスタイルです。それぞれの操作系は左右独立しています(図参照→)が、送信するときはどちらかを「MAIN
(メイン)」として選びます。
チューニングステップの設定変更ができるのは「MAIN」とされている側になりますので、左右どちらをMAIN
としていまからチューニングステップを変更するかを決めます。左右どちらでも構いません。手をのばして使いやすい方とか。
(1) 左右どちらでも結構です。MAINというボタンを短く押して下さい。
その押した側のディスプレイがMAINとなり、「MAIN」と表示されます。
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(c) icom
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左側の操作ポタン
一番上が「MAIN」。
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右側の操作ポタン
一番上が「MAIN」。
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(2) 次に右側にある「SET(カギのマーク)」を短く押します。設定変更(SET)モードになります。
※長く押してしまうと周波数ロックがかかってしまいます。ロックされてしまったときはもう一度SETボタンを長く押してロック解除する必要があります。
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このSETボタンを押す毎に、設定変更される項目が順番に表示されます。[中央の「LOW
PRIO」ボタンでも同様の動きをします]
これを数回おして、「ts-」という表示になる場所を出して下さい。「ts-20」となっていることが多いと思います。これは周波数ステップが20KHz 毎に設定されていますよ、という意味です。
大きなツマミを回してこれを「ts-5」に変更します。
右図は、左側をMAINとして、ts-5
の設定をしたところです。
左右いずれか(いま設定したMAINとなっている側の)左側にある三つのポタン「MAIN」「V/MHz」「M/CALL」いずれでもよいので短く押します。これが設定変更(SET)モードを終了する操作です。 |

「LOW PRIO」ボタンでも「SET」と同じように
SETモードを順送りにできます。

チューニングステップを5kHz (ts-5)に変更。
(左側をMAINにしています)
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マリンVHFの受信周波数をメモリに記憶させます。
チューニングステップを5kHz単位にできたら、マリンVHFのチャンネルをIC-2720の内蔵メモリに記憶させましょう。
マリンVHFのチャンネル表はこちらです。
IC-2720には通常のメモリチャンネル(M-CH)として200チャンネルの周波数がメモリでき、メモリ番号を(0〜199)まで自由に決められます。この200個のM-CHの他に、コールチャンネルとかプログラムチャンネルとかいろいろありますが、とりあえずほっときます。笑。
【ワンポイント】メモリ番号 (0〜199) を、マリンVHFのチャンネル番号と一致させておきましょう。そうすれば例えば「メモリ16」は「マリン16チャンネル」という風に使えます。アマ無線はチャンネルという概念ではなく周波数(XXX.XXX
MHz等)を呼称することが多いですが、マリンVHFは周波数をチャンネル◯番という風に言い換えて呼称しますので、メモリの番号をチャンネル番号に合わせておくことは大事です。
メモリチャンネル(M-CH)への書き込み方
(マニュアル p.31参照)
※IC-2720は工場出荷時にはM-CHの「2から199まで」が空白になっています。
※M-CHは左右二つの操作系で共用されます。合計で200個です。
(1) 左右どちらでも結構です。「MAIN」となっている必要もありません。ここでは左(Left)側でメモリ登録するとしましょう。使うポタンは右図参照。
流れは、メモリしたい周波数を表示させる→メモリ登録ボタンを押して登録→メモリ番号(M-CH)を選択して→メモリ登録ポタンを長押しする です。
マリンVHFのチャンネル・周波数をメモリする。周波数チャンネルはこちら
(例) M-CH 16番に、マリン呼び出しチャンネルの16 (156.800MHz)を登録。
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step |
なにをするか |
無線機の反応 |
1 |
V/MHz SCANを押す。 |
無線機がVFOモード(周波数を選択しているモード)になる |
2 |
MAIN BANDを長押し。ビッ・ピーッ。 |
周波数のMHzの単位が表示される |
3 |
ダイヤル(大きなツマミ)を回して周波数のMHzを選択 |
156
MHz にする。下記表参照。 |
4 |
MAIN BANDを押す。ビッ。 |
周波数のMHz以下の部分が表示される |
5 |
ダイヤル(大きなツマミ)を回して周波数のMHzより下を選択 |
156.800
の「800」の部分を入れる。 |
6 |
M/CALL MW (メモリ書き込み)ボタンを長く押す。ビッ・ピーッ。
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M-CH表示部が点滅し、メモリチャンネル番号を選択してよい画面になる。 |
7 |
ダイヤル(大きなツマミ)を回してメモリ番号を選択 |
16番を選択。
【ポイント】マリンVHFのチャンネル番号をメモリ番号と一致させておくとラク。 |
8 |
M/CALL MW (メモリ書き込み)ボタンを長く押す。ビッ・ピーッ。
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M-CH表示部の点滅が止まり、メモリチャンネルに書き込みが完了。書き込み後VFOモードに戻る。
次の周波数を書き込むときはStep 2以下を繰り返します。 |
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登録したメモリチャンネルを呼び出すには、
「M/CALL」ボタンを押しダイヤルをまわせばメモリCHが順番に出てきます。 |
IC-2720に限らず、マリンVHFを受信できるタイプのアマ無線機は、周波数ステップの変更はしなくてはならない場合が多いと思います。
これは前述のようにアマ無線機においては20kHzステップが一般的であるため、これが設定されているからだと思います。
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